ゴールデンウィークの谷間となった5月1日(金)、「夏鳥冬鳥のバードラッシュとレンジャク期待」のキャッチフレーズに誘われて、京阪・八幡市駅前には約20名の参加者が集まりました。
各地で夏日を記録した前日と同様、朝からまぶしい日差しを浴びながら、木津川と宇治川の間にある背割堤に向かいます。御幸橋にさしかかると早速、眼下の中州でコチドリがお出迎え。
この日探鳥会デビューされたカメラ片手の会員さんが、「コチドリは初めてです」と言いながら、撮影したばかりの画像を見せてくれます。黄色いアイリングがくっきりと写っていました。
1カ月前には春爛漫のピンクに覆われた背割堤も、今はすっかり若葉のグリーンに衣替え。その葉陰に、コムクドリやヒレンジャクを探して歩きます。
「いた、いた」。キャッチフレーズに謳い込んだヒレンジャクが数羽、ソメイヨシノの枝先で採餌中。双眼鏡と望遠鏡とカメラが一点に集中します。
背割堤でヒレンジャクを観察
その緊張感を破るように、いつもダジャレで笑わせてくれるMさんが、「ヒレンジャクは悲恋雀と書く。キレンジャクは喜恋雀」という珍説を披露してくれました。できることならキレンジャクに巡り合いたいものです。
背割堤の先端でしばらく休憩。リーダーのFさんがサントリーの山崎蒸留所を眺めながら、自ら飲んだことのある「野鳥に因んだ酒」として、ウミネコのラベルのニッカウィスキー、「山翡翠」という名の焼酎、ヤマガラのラベルの丹波ワイン、「鶯宿梅」という名の梅酒を紹介。そのために、出現鳥リストの裏面に4つの酒の写真を掲載し、カラーでプリントするという念の入れようでした。
宇治川と桂川の間の河畔林でコムクドリを観察
駐車場付近で昼食をとった後、宇治川と桂川の間の河畔林に向かいました。背割堤ではチラッしか姿を見せなかったコムクドリがようやく登場。キャッチフレーズのように「バードラッシュ」とまではいきませんが、コムクドリやオオヨシキリなど夏鳥、ヒレンジャクやツグミなど冬鳥の同時観察はできました。
その後、ケリの親子を観察。Mさんの「これでケリがついたな」のダジャレで、鳥合わせとなりました。 三川合流探鳥会 2015年5月1日
●見聞きした鳥 天候 晴れ
キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ホトトギス、ケリ、コチドリ、トビ、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、セッカ、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、ツグミ、ニュウナイスズメ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ 計37種(+コジュケイ、ドバト)
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