集合前、近衛池付近にシロハラ、ツグミなど、結構冬鳥がいる。池ではカワセミの鋭い叫び,続いて姿を見せる。集合地にはすでに参加者が集まっていた。そして 50名を超えた。近くの芝生で、100羽ほどのアトリが、嘴で落ち葉を跳ね上げながら菜餌中。
出発してすぐ、ムクノキの疎林の下草に先ほどのアトリが移動していた。ツグミ類やカラ類の姿と声を楽しみながら、近衛池へ。池の東岸に、例年のこの時期のようにトラツグミを発見。多くの鳥好きを楽しませる。中山邸跡のクロガネモチは、ほとんど実をつけていない。今冬は不作なのだという。
東へ移動しながら、モミやツガの高木を見上げるが、カラ類の姿はない。こうなると、節穴と化したわが眼は、キクイタダキを探し得ない。砂利道ごしに芝生のビンズイ、シロハラなどを眺めながら、鳥の沐浴場へ。ヒヨドリが 1羽湯船を独占中。近くの地上に、ビンズイに混じってアオジの姿も。
コオロギの里に入るや、シメの声。エノキの大木をイカルの群れが通過。でも、去年の同時期の大群には及ぶべくもない。H氏が、近くの下草にルリビタキ雌を発見。しかし、小生には、これを追跡する意欲が起こらない。かくも無関心では、野鳥の会から追放されるべきだろう。この里を歩行中、頻りにアオサギが悪声で喚おめき続ける。清少納言は、サギの姿も目つきも悪いという。しかし、声は、夜群れで騒いでいても “興味深い” と言い、悪声とは感じていないらしい。1.000年前の日本人は、みなこうだとは思えないのだが….。清女は、少なくとも鳥に関しては、一風変わった感性の持ち主だったのではなかろうか。彼女のホトトギス偏愛の精神 (態度) からも窺うかがえる (詳説する余裕はないが、ここでのサギはアオサギを指すようである)。
閑話休題。迎賓館南東部で、庭園管理者が立てた交通規制コーン上で、人目を気にせず無心に戯れるジョウビタキを愛でた後、仙洞御所西方の芝生 (擬華洞跡 ? ) で、今日 2羽目のトラツグミに遭遇。今年の冬は冬鳥が豊富? 僥倖ぎょうこう ? 京都御苑探鳥会 2015年2月15日 T.U wrote
●見聞きした鳥 天候:
カワウ、アオサギ、マガモ、トビ、ミサゴ、キジバト、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 32種
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