「プロ野球と野鳥」と言っても、東北にイヌワシ、東京にツバメ、九州にタカという名のチームがあるという話ではありません。
先日、鳥の本を読んでいたら、1958年9月13日の巨人・大洋戦(後楽園・ナイター)の最中、鳥の群れがグランドに舞い降りたために試合が1時間余り中断されたという話が紹介されていました。
渡り途中のヒレアシシギだったそうで、ライトに惑わされてバックネットに激突し、命を落とした個体もあったようです。日本に渡ってくるヒレアシシギは2種類ですが、おそらく内陸部を渡るアカエリヒレアシシギでしょう。
調べてみると、このほかにも1971年4月29日の広島・中日戦(広島)、1976年9月6日の日本ハム・ロッテ戦(秋田)でも同様のことがあったそうです。いずれも渡りの時期ですね。
また、2004年6月8日の中日・巨人戦(ナゴヤドーム)では、カラスが高圧線に接触したために照明が半分消え、試合開始が15分遅れたそうです。
さらに、2013年5月5日の西武・日本ハム戦(西武ドーム)では、カラスに襲われたハトがグラウンドに落下したために試合が中断されました。その模様がYouTubeにアップされています。襲われたのはドバトと思いきや、キジバトです。
襲ったのはハシブトガラスでしょうか。いずれにしても、野球選手にとって鳥は迷惑な存在のようです。
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