イチョウの葉が黄色く色づき、木々の紅葉も見ごろまであと少しという晩秋の一日は、昨日までの季節風もおさまって、穏やかな鳥見日和となった。10月から11月にかけては夏鳥が渡去し、冬鳥はまだ少ないため、バードウォッチャーにとっては端境期の感もあるが、さて今日は何が出るだろうか? 集合場所では、高木の枝にアトリやカワラヒワが群れていた。きれいに紅葉したナンキンハゼの実を、カラスが食べている。
探鳥会を開始し、苑内のいつものコースを進んでゆく。ヒヨドリの声ばかりがにぎやかだ。「母と子の森」に着いて、じっくりと鳥の姿を探す。シロハラが枯れ葉を跳ね飛ばして採餌していたり、薄暗い枝に止まっていたりした。ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、メジロが混じって群れを作っている。冬期に見られる「カラの混群」だ。御苑の冬の主役のひとつ、ビンズイはまだ数が少ない。ツグミやジョウビタキを見た人もあった。
終点の九条池でマガモを確かめて、鳥合わせ。本日の出現鳥は25種であった。 京都御苑探鳥会 2014年11月16日 Σ
●見聞きした鳥 天候:
マガモ、キジバト、トビ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、アトリ、カワラヒワ、イカル、アオジ 25種
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