どんよりした朝だった。湖西線で永原に向かうのだが、北上するにつけ雲が重くなる。雨だ、それでも数人の方が見えた。「これは中止だ」というほど本格的に降っている。しかし、予報を信じて決行する。
大浦川に沿って歩き出すとほどなく小降りに、やがて止んでしまった。
「厳寒の湖岸を歩く」はずだが、寒さは感じられない。小鳥たちの動きが活発だ。彼らも天候の回復を待っていたのだろう。
この2年あまり、カモをはじめ水鳥の姿が希薄になっている。関西一円の傾向だと思うがこの川にもオオバンが群れをなしている。
山麓からカケスの声が聞こえる、しかも複数、否、けっこうな数だ。そろそろ渡り始めているのだろう、”ふきのとう”に象徴されるように春の兆しである。
参加者のお一人がこの日の風景を愛でておられた。この探鳥会に雪も寒風もないことは希である。鳥もそこそこ見られたしまあこれで満足しておこう。
それから、トビが川でなんども金魚を獲って、電柱の天辺で食べていた。しかも獲物はミサゴ持ちであった。 大浦湖岸探鳥会 2014年2月2日
●見聞きした鳥 天候: 雨のち晴れ
ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カワアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、バン、オオバン、ユリカモメ、カモメ、トビ、オオワシ、ノスリ、コゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ 50種
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