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竹内栖鳳展

今回は紅葉に染まった原生林の様子をお届けする予定だったんですが、腰を痛めて原生林行きを断念。
時間ができたので、この前に行ってきた「竹内栖鳳展」のことを。
TOPの画像は「班猫」(重要文化財)(大正13年(60歳))

私、竹内栖鳳さんが大好きです。
今回は「京都市美術館開館80周年記念」として、前期後期にわかれて110点もの作品が一堂に会するまたとない機会でした。
もう40年近く前だったか、栖鳳さんの展覧会を見に行ったときに今まで味わったことのない感銘を受け、瞬時にファンとなってしまいました。
後で知ったのですが、栖鳳さんの生家(今はもうない)が我が家の近くだったことも、より親近感が湧きました。

何が好きかというと、まず鳥や動物の絵が多いこと。(笑)
近代日本画の先駆者として、それまでの日本画には見られなかった写実さと生き生きとした躍動感を表現し、今にも動き出しそうなリアルさと日本画の持つしなやかさが加わった描き方に魅せられています。

古い順に、少し作品をご紹介しましょう。
栖鳳といえば雀でしょう。私も雀の絵が大好きです。

「雪中噪雀図」(明治33年(36歳)頃)

「大獅子図」(明治35年(38歳)頃)
西洋の画法を取り入れた革新者としても名高い栖鳳さん、それまでの獅子とは全く違います。

人物画も描いてます。

「絵になる最初」(大正2年(49歳))

「鯖」(大正14年(61歳))
どうです、この色といい質感。

「蹴合(けあい)」(大正15年(62歳))
代表作の一つ、軍鶏の絵。

「おぼろ月」(昭和3年(64歳))

実物はこんな写真より何百倍も素晴らしいのは当たり前です。
お近くの方は是非ご覧になることをお勧めします。

京都市美術館開館80周年記念  竹内栖鳳展 近代日本画の巨人(クリック)
*画像はすべて図録を写したものです。

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