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タカの渡りを撮る

今年は岩間山に4回通いました。宇治からミニバイクに乗り、笠取の山々を越えて行きます。
双眼鏡、スコープ、カメラ、スコープ用三脚、カメラ用三脚、コンパクトカメラとありったけの光学製品に加え、お弁当や飲み物などをデイパックと三脚ケースに詰めて運ぶので大変です。
しかも今年は、台風18号による土砂崩れでいつものルートが通行止めになったため、大きく迂回しなければなりません。約10kgの荷物を肩に担いだまま、1時間かけて山を4つ越えるという難行苦行です。

        私の鳥用光学製品のすべて

現地では飛翔中のタカを動画で撮りますが、これがまた難行苦行。静止画なら600mm程度のレンズで連写して後でトリミングすればいいですが、動画はトリミングできないので、最初から1200mm換算程度のフレームに入れたまま数分間追いかけなくてはなりません。
しかも、タカが真上を通過すると三脚が役に立たないので、岩の上に寝そべって手持ちで撮ります。その間、呼吸するとブレるので息を止めます。
さらに、私のカメラはコントラストで合焦するAFですが、空に向けると逆光になってAFが効きません。たとえAFが効いても、自動追尾AFは動画撮影時には機能しません。
カメラを手に持って岩に寝そべり、息を止めながら、左手はマニュアルフォーカスで動く被写体にピントを合わせつつ、右手は手動ズームで被写体を徐々に大きくするという至難の技が要求されるのです。その難行の結果が以下。

    

いつまでたっても満足できる映像が撮れません。
この時期に渡っていく主なタカは、動画のようにサシバとハチクマとノスリ。岩間山では熱心なホークウォッチャーによって毎日調査が行われていて、今年はサシバが約4,500羽、ハチクマが約700羽、ノスリが約2,500羽カウントされました。
その他のタカも合わせると9月6日の調査開始から2カ月の間に約8,000羽が渡って行きました。タカたちの無事な旅を祈りつつ、来年はもっとマシな映像が撮れるように勉強します。

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