懸念された台風が西にそれ、秋晴れの好天となった。気温も高い。こんな次第で、総勢 30人ほどが通過中の夏鳥との邂逅(かいこう)を楽しもうと集った。
だが、今夏の気紛れ気象のせいであろうか、夏鳥の移動は順調には進んでいないようである。後ほどの話しでは、数日前には見られたと言うキビタキもいなかった。昨年、同時期の探鳥会では 2羽の雄が空中で戯れていたのに。
また、地元の留鳥たちも、ぶり返した夏に驚いてか、あまり姿を見せない。近衛池まで、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シジュウカラだけとは、なんとも情けない。
ツルタデ Fallopia dumetora タデ科 ソバカズラ属
その後、ヤマガラ、メジロ、コシアカツバメなど、それに北国で夏を過ごしたコサメビタキ、ショウドウツバメがやっと現れて、少々面目をほどこした感があったが、鳥の種類は依然として少ない。
だが、振り返ってみると、本日のコシアカツバメ群は本州北部や北海道(また沿海州などの外国)で夏を過ごした個体群が渡って行く途中のものではなかろうか。何となれば、近畿地方で夏を過ごし、また繁殖したツバメ類は、とっくに南へ去った後であるからだ。
30℃を超えるなか、九条池にたどり着くと、いつも姿を見せる孤高の哲学者(アオサギ)がいない。でも、天下の “悪声” を響かせて飛んで行ったとは、あるヴェテランの報告である。 京都御苑探鳥会 2013年10月6日T.U wrote
●見聞きした鳥 天候: 晴れ
アオサギ、トビ、ハチクマ、キジバト、コゲラ、コシアカツバメ、ショウドウツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、コサメビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 19種
●昆虫など
キチョウ、テングチョウ、ヤマトシジミ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、クサヒバリ、ジョロウグモ
●目立った植物
キンモクセイ、ツルタデ、ゲンノショウコ、ヨメナ、ミズヒキ、イヌタデ、ハナタデ、ヤブミョウガ、チヂミザサ、チカラシバ
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