台風18号が来る前、庭木が電線を切らないように伐りました。剪定枝はこれまではゴミに出していたのですが、昨年から燃料として再利用されています。
わが家から少し離れたTさんのおばあちゃんが、毎日2回、手押し車とともに近くの農園にやってきて農作業をします。そのおばあちゃんが、「お風呂の焚きつけに使うから、樹を散髪(剪定のこと)したら枝をちょうだい」と申し出てくれたのです。ガスだけでなく薪でもお風呂が焚けるそうです。
家の横に置いておくと、勝手に持って帰ってくれるので、手押し車に載せやすいように、葉を全部ちぎって、コンパクトに束ねました。
おばあちゃん御用達の剪定枝
宇治は昨年8月に集中豪雨に見舞われました。Tさんの家も床上浸水で家財道具がダメになったのですが、娘さんが汚れた家具を捨てようとすると、「まだ使えるから捨てない!」と駄々をこねたそうです。
水害で汚れた家具を捨てずに使う。よその家が剪定した枝をお風呂の燃料にする。おばあちゃんの「もったいない」は筋金入りです。
台風18号は京都府全域に大きな被害をもたらしました。わが町内も去年と同じように、山から出た水が道路にあふれ、T字路やその前のお宅のガレージに泥が堆積。早朝から町内総出で、土嚢を積んだり、泥を搬出したり、けっこう大変でした。
土嚢で山からの水を遮断
一方、おばあちゃんの町内は全く被害がなかったようで、雨が上がるといつものように手押し車で農園にやってきました。
剪定のことを伝えると、「葉っぱも肥料になるからちょうだい」とのこと。ちょうど泥の運搬に使った一輪車があったので、農園まで葉っぱを運んであげました。
おかげで枝も葉っぱも全部きれいに再利用されることになりました。
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