例年のことながら、この時期の土曜夕方の京阪・観月橋駅前は、ツバメのねぐら入りを観察するさまざまなグループの集合場所になっていて、群衆で通行の妨げになるほど。今回も当支部のほか4~5グループが受付をしていました。
担当者としては、天気さえ大丈夫なら、必ず定時に1~2万羽のツバメが登場してくれる、言わばハズレのない探鳥会なので安心して案内できます。それでも、一応前日に下見をします。
観月橋を渡って宇治川の左岸を下流へ向い、途中、巨椋干拓田の鳥を見ながら、ツバメのねぐらであるヨシ原を目指します。いつも田んぼにいるケリが姿を見せなかったものの、下見ではいなかったアオアシシギが採餌していました。
7時前、そろそろツバメが集まり始め、下見ではそれを狙うハヤブサが鉄塔に現れましたが、当日はハヤブサの代わりにアオサギが止まっていました。
7時になると、どこからともなく湧き出たツバメが徐々に数を増し、夕空を背景に乱舞したり、「チュルチュル」と鳴き交わしながら堤防に立つ参加者の頭上をかすめて飛び回ります。
初めて見る方は一様に「スゴ~イ!」とおっしゃいます。その声を聞くと担当者も一安心。当支部は年間約70回の探鳥会を開催しますが、最もたくさんの鳥が見られるのはこの探鳥会なのです(種類数はさておき)。
参加できなかった方のために、その様子を動画でご紹介します。
なお、翌日(8月4日)早朝、例年どおり宇治在住の会員がねぐら立ちのカウント調査を実施しました。結果は、25,600羽。
ねぐらにはツバメの出入りが多く、日によって数が異なるので、「増えた、減った」と一喜一憂できませんが、昨年より8,800羽多い数字です。
早朝のねぐら立ちでは乱舞シーンはなく、数百羽、数千羽の群れがヨシ原から一斉に南方向へ飛んで行きます。その様子もご覧ください。黒い点はすべてツバメです。 宇治川ツバメ探鳥会 2013年8月3日 曇り
●見聞きした鳥
ツバメ、スズメ、カワラヒワ、ウグイス、アオサギ、コサギ、ハシボソガラス、アオアシシギ、カルガモ 9種
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