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9億円の鳥の本

昨年の12月、ロンドンのサザビーズで、アメリカの鳥類画家・オーデュボンが出版した『アメリカの鳥』が732万1,250ポンド(9億6,500万円)で落札されたそうです。印刷された書籍としては史上最高額とのこと。
輪郭を銅版画で描き、手で彩色した435点の鳥の絵が箱に収まっているそうです。驚くのは、すべての鳥が実物大で描かれていること。ということは、下のカナダガンの絵も天地70cmくらいあるわけです。

このカナダガンは関西ではほとんど見られませんが、私は20年ほど前アメリカで見ました。山裾のホテルの庭で頭上を「クォークォー」と鳴きながら飛ぶのを見て大感激。
ところが、翌日訪れた都市公園では池の周囲に約200羽の群れがいて、子どもたちが追い掛け回しています。現地ではドバト並みの鳥であることを知って、ちょっと興ざめでした。
その後、別の街でモーテルの周辺を探鳥した際、カージナルに遭遇。赤というかピンクというか、美しい色が朝日に輝いてとても感動しました。
でも、メジャーリーグにもアメフトのリーグにも「カージナルス」というチームがありますから、多分現地では普通に見られる鳥なのでしょう。

話をオーデュボンに戻して、この『アメリカの鳥』はニューヨークの競売でも2000年に9億3,500万円、昨年1月20日に6億1,000万円で落札されていて、高値の印刷書籍ベスト3を独占しているそうです。
※使用したのは著作権切れの画像です。

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