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紛らわしい名前

鳥を見始めた頃、カワラヒワという鳥を覚えました。宇治川沿いでよく見かけたので、名前のとおり「河原に生息するヒワ」と思っていました。
ところが、イヌワシを見る探鳥会で滋賀県の伊吹山に登ったとき、5合目でカワラヒワを発見。思わず「こんな高い山にカワラヒワがいる!」と叫んで、周囲のベテラン会員の冷ややかな視線を浴びました。カワラヒワは河原だけでなく、高い山にもいるんですね。
そのカワラヒワよりも紛らわしいのはイソヒヨドリ。名前からは「磯に生息するヒヨドリ」と思いがちですが、海から遠く離れたエリアにもいます。私が初めてこの鳥を見たのも、宇治川の上流にある天ケ瀬ダムでした。先日は宇治川沿いの畑でオスとメスを見つけました。

    

もともとは名前の通り海辺を生息域にしていたようですが、近年は内陸部まで分布を広げており、その変化を研究している人もいます。
この鳥がさらに紛らわしいのは、名前はヒヨドリなのにツグミの仲間(しかも新しい分類によるとヒタキ科)であること。
磯じゃない場所にもたくさんいるイソシギ、青くないのにアオサギなど、紛らわしい名前の鳥は他にもいますが、イソヒヨドリは二重に紛らわしいです。

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