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京都府立植物園自然観察会

鳥の種類が少ない時期なので樹木や野草を観察しようという趣旨で始まったこの会。昨年までは大阪市立大学附属植物園や神戸森林公園で実施していましたが、今回は地元で開催しました。
午前中の催しですが、「昼ごろから雨」という微妙な天気予報。参加者は少ないだろうとタカをくくっていましたが、植物園の門前には約30名の方々が集まりました。担当者としてはうれしい誤算です。

             ハリギリKalopanax septemlobusウコギ科

樹木担当の私は、参加者に少しでも木に親しんでもらおうと、テーマごとに樹種を紹介しました。例えば、「花を愛でる」というテーマでは、ハクウンボクやヤマボウシ、ヒトツバタゴ(通称ナンジャモンジャ)などを紹介。「匂いを愛でる」では、ミズメの枝の樹皮を剥いでサロンパスの匂いがすることをご紹介しました。
トウオガタマの花ではバナナの匂いを確かめていただきましたが、満開ではないためか、「果物の甘い匂いがする」という方と「何も匂わない」という方に分かれました。臭覚には個人差があるようです。

              アキニレUlmus parvifolia Jacq.ニレ科

            アサギマダラParantica sitaマダラチョウ亜科

「歌を思い出す」というテーマでは、ちょうど白い花が咲いていたので、西田佐知子や石原裕次郎、最近ではレミオロメンの歌に登場するアカシア(ハリエンジュ)を紹介。環境省が「要注意外来種」に、日本生態学会が「侵略的外来種」にリストアップしていることも説明しました。
「まだら模様の樹皮で覚える」では、アキニレやカゴノキ、ナツツバキを紹介。植物園にはアキニレの巨木があり、手で樹皮を触って確かめる方もありました。
「誰もがお世話になる木」というテーマでは、古代の王族の棺に使われたコウヤマキと、現代の一般的な棺に使われるモミを採り上げました。

参加者のほとんどが本会会員なので「樹木に関心を持ってもらえるかな?」と不安でしたが、メモをとったり、質問をされたり、けっこう熱心で、担当者としてはやりがいのある観察会となりました。                 京都府立植物園自然観察会 2013年5月19日

●見聞きした鳥
キジバト、トビ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、キビタキ、スズメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ドバト 18種

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終了後、試みとして「アフター探鳥会」を実施。約10名の方が参加され、鳥談義を楽しみました。

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