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ファッションと鳥

アメリカに「オーデュボン協会」という自然保護団体があります。日本でいえば「日本野鳥の会」ですが、会員数ではあちらの方が1桁多いです。この協会のシンボルマークはダイサギ。

ダイサギをはじめ白いサギは、繁殖期になるとレースのような美しい羽で身を飾ります。19世紀のアメリカでは、この飾り羽が女性の帽子や洋服などのファッション材料として高価で取り引きされたため、ダイサギが乱獲されました。
その結果、個体数が95%も減少。それを防ぐために全米に保護運動が拡大し、オーデュボン協会が設立されるきっかけになったそうです。マークの由来もここにあります。
下は今年の4月末に撮ったダイサギ。腰にレースのような飾り羽があります。

    

ファッションと野生動物との関係では、最近は毛皮がやり玉に上げられ、不買運動が広がっています。あのレディー・ガガも「毛皮を着るくらいなら裸で歩く」と、彼女らしい過激な表現で反対しています。
その一方、象をシンボルマークにしたHUNTING WORLDというバッグのブランドがあります。象を撃ち殺すことを看板に掲げているわけで、以前から「無神経なブランドだな」と思っています。自然や野生動物を保護しようという考えを少しでも持っている人は絶対買わないでしょうね。

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