前日から降り続いた雨は、朝になってもまだ霧雨が残っていた。舞鶴市街地から 10キロも離れた岸谷のバス停には、午前 9時に 33名の野鳥愛好家が集まってくれた。
弥仙山は標高 664mあるが、以前 NTTの無線中継所があった自動車道を登る。ところが、今年の大雪で松,杉、桜などの大木が各所で倒れ、道をふさいでいるので、事前に 2日かけて倒木を切り、人が通れるようにした。
出発してまもなく、村はずれの川べりをカワガラスが飛ぶ。道沿いにイモリの姿。山道へ入るとカラ類やサンショウクイの声が近く遠くに聞こえる。山の枯れ松の先にはオオルリが止まり、美しい囀りを聞かせてくれた。
山へ登るに従い、霧雨にみまわれ、みんなカッパを着、傘をさす。それでも、キビタキやクロツグミが囀りアオゲラが「ピョー」と勇ましく鳴く。
今は撤去された無線中継所跡まで登り、そこで昼食をとる。ウグイスが近くまで来て、サービスをしてくれた。昼食後山を降りたが、ツツドリが「ポ、ボ、ボ、ボ」と鳴き、道端には、ワラビ・ゼンマイ・イタドリなどが豊富に生えている。
クジャクシダ Adiantum pedatum ホウライシダ科
集合場所の岸谷バス停へ戻り、鳥合わせをすると、29種出現していた。出現鳥を写真で見てもらい、スキャントークリーダーで鳴き声を流し、姿と鳴き声の識別を確認して、午後 2時に解散した。
弥仙山府民探鳥会 5月3日 A.M wrote
ムべ Stauntonia hexaphylla (Thunb.)Decaisne アケビ科
●見聞きした鳥
アオサギ、トビ、キジバト、アオバト、ツツドリ、アオゲラ、オオアカゲラ、コゲラ、キセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、カワガラス、ミソサザイ、クロツグミ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 29種
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