日本には約500種類の鳥がいますが、その中で最も強い鳥は何でしょう?
猛禽類であることは間違いないでしょうが、タカよりもワシの方が強そうです。「タカとワシはどう違うの?」という質問を受けることがありますが、明確な違いはなく、タカの中でも大きい種類をワシと呼んでいます。英語でもhawkとeagleを使い分けますから、世界共通なのでしょう。
日本でよく見られるワシはイヌワシ、オジロワシ、オオワシ。私は以前から「イヌワシが一番強い」と思っていましたが、「オオワシが近づいたらイヌワシが逃げた」という話もあるので、オオワシが最強かも知れません。
そのオオワシは主に北海道に渡来する冬鳥ですが、琵琶湖北部にも毎年1羽やってきます。下の動画は今年の1月下旬に湖北で撮影したもの。
この後、頭上を飛んだのであわてて手持ちで静止画を撮りましたが、やはりデカい!
図鑑によると、翼を広げたサイズは約240cm。基本的にはデカい方が強いので、約215cmのイヌワシよりも強いだろうと推測できます。また、オジロワシは約230cmでほぼ同じですが、YouTubeにアップされている下の動画では、オオワシに席を譲っています。
オジロワシとイヌワシの2位決定戦では、少し大きいオジロワシの方が有利でしょう。となると、強さでは㈰オオワシ ㈪オジロワシ ㈫イヌワシという順序になります。
しかし、日本にはもう1種ワシがいます。石垣島に生息するカンムリワシ。
カンムリワシ photo by J.M.Garg
サイズは約140cmとかなり小さいですが、このワシが日本最強かも知れません。何と言っても、24戦23勝を誇るライトフライ級の世界チャンピオンですから。
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