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京都御苑探鳥会

 乾御門を入って驚いた。警官が多数、何やら待機してる様子である。気さくな仲間が、その警官に尋ねてみると、韓国大統領が迎賓館に滞在中なので警戒しているという。
 晴れてはいるが寒い日で、いつも”店をひろげる”ベンチが霜で覆われている。関東からのお客があった。茨木支部の F 夫妻である。彼らは、シロハラかアカハラの地鳴きを聴いたと言う。京都では、まだアカハラは見られない時期だから、おそらくシロハラであろうと答えたが、何と、この後シロハラの姿は見られなかったから、この声をもってシロハラと見聞鳥に加えた。

 韓国大統領は、我々の行動範囲を制限した。「母と子の森」や「コオロギの里」が立ち入り禁止になっていたのである。シロハラが視認できなかった原因であったかも知れない。あちこちのコーナーにたむろする警官が多く、本日見た鳥の数より多かったという声は正しかったようだ。
 今出川広場の手前で引き返し、御所東側の道を南下する。御所で鳴くカワラヒワを探していると、朝見た、ほぼ下弦の”有明の月”が西に傾いて、御所の木々越えに、ぼんやり見える。ホトトギスの季節だったらなぁ、と思う。
 仙洞御所西の散策路に入る。ここにはモミの木立がある。時にキクイタダキの姿を見るのだが、「今年は、まだだ」と勝手に決めて、捜索に不熱心でいると、執念深い、いや熱心なファンが、とうとうこの可愛い鳥を”祈り出して”しまった。この後、何を探してか、近くをハイタカが飛んだ。

 御苑で一番大きいといわれるムクノキに寄ってみる。この木のみならず、御苑内のムクノキの実は、ほぼ完全になくなっている。残っているのは、不味い( ? )赤い実だけのようだ。
 今年は、九条池のマガモが多いようだ。これに対してツグミなどの小鳥の冬鳥類が少ないのは何故だろうか ? まだ、山に留まっているのだろうか ? 1月に期待しよう。
             京都御苑探鳥会(12月18日) T.U wrote

●見聞きした鳥
カワウ、マガモ、カルガモ、トビ、ハイタカ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、キクイタダキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 25種

●実をつけていた植物
イイギリ、クロガネモチ、センダン、ムクノキ、エノキ、コムラサキ(コシキブ)、マンリョウ、イヌビワ

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