イギリスの人気スパイ映画007シリーズに『ゴールデンアイ』があります。ピアース・ブロスナンが初めてジェームス・ボンド役を演じた作品です。
この「ゴールデンアイ」は鳥の名前で、日本名はホオジロガモ。欧米人は目の金色に、日本人は頬の白さに着目して名づけたわけです。
昨年の師走、そのホオジロガモが京都の鴨川にやってきました。以前、メスが渡来したこともあるようですが今回はオスです。
話を007に戻しますが、主役のジェームス・ボンドは実在の人名で、アメリカの鳥類学者であることはご存知でしょうか。
原作者のイアン・フレミングがバーダーで、主人公の名前に悩んでいた時、たまたま机の上にジェームス・ボンド博士の『西インド諸島の鳥類(クリック)』という図鑑があったので、その著者の名前を拝借したのだそうです。
イアン・フレミングはホオジロガモが好きだったようで、執筆活動をする別荘を「ゴールデンアイ」と名づけていました。その別荘でフレミングとボンド博士が対面したとき、「本物のジェームス・ボンドへ」と添え書きしたシリーズ最新刊をプレゼントしたそうです。
私はショーン・コネリー版の007はすべて見ましたが、それ以外のシリーズはテレビで見たくらい。『ゴールデンアイ』もテレビで2度見ましたが、映画の中にホオジロガモが登場したかどうかは覚えていません。
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