重機があちこちで蠢いていた。ここまで来れば草原性の鳥の生息に著しい影響があるだろう。
「自然を大切にしましょう」、行政から市井の人まで誰一人として「それは無駄なことだ」とは言わない。しかし、現実的に河川管理になんらかの自然環境への配慮のようなものがあるのだろうか、国交省は当会へも事前に河川敷整備行程の説明などをするしその必要性も理解しているつもりだ。ところが、短気な私にはそれら総てが破壊の枕詞としか感じられないのである。
専門家によるとヒラタケらしい、
やっとツグミが到着した。しかしシメを見ない。シロハラもごく少数が確認されているだけ、小鳥たちの数の少なさも異様だ。
思い当たる自然の大きな変化はやはり昨年の事に尽きる。震災による野鳥被害はさほどの事はないように思っている。飽くまでも私見だが、技術的に全く未成熟のまま実用化してしまった原発の事故、その影響は未だなんら変わりなく続いている。否、私たちの世代では完結しない試練なんだろう。
なにも知らない野生生物たち、小鳥たちの小さな体に危害は及ばなかったのだろうか、生命の危険はなかったのだろうか、この不安が杞憂に過ぎない事を祈るばかりだ。
桂川生物多様性調査 (三川合流) 12月23日
マユミ Euonymus hamiltonianus Wall.ニシキギ科
●記録した鳥
カイツブリ、カワウ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、ミサゴ、トビ、ノスリ、ドバト、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ、ベニマシコ、イカル、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 30種
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