「美しい囀りを楽しみましょう」
叡山電車、「八瀬比叡山口」駅の改札をでると、まず少し温度の低い木々の薫りに包まれる。新緑も過ぎ雨の季節とともに山の色が一段と濃度を増していた。
高野川の清流、カジカの声、カワセミが川面に直線を引く。
ケーブルを降りると一斉に夏鳥たちのコーラスが…と言いたいところだが、そうはうまく行かないヒガラやヤマガラくらいのもの。歩きだすとやがて遠いけどホトトギスの声が聞こえる、だんだんと近くなったり、飛び回っている。たぶん一日中聞いていることになるだろう。
タニウツギ Weigela hortensis スイカズラ科 タニウツギ属
誰かが逆光で、しかも高い枝先のオオルリを見つけた。キビタキ、クロツグミも鳴き出す。ツツドリ、ミソサザイ、センダイムシクイ、例年通り、浄土院ではキセキレイも繁殖しているようだ。
昼食地ではホトトギスが近くに止まったり、もちろん参加者の目を釘づけた。
めっきり見られる鳥の種類の減った今日このごろとしては、上出来の探鳥会だったのではなかろうか。
比叡山探鳥会(6月5日)
●見聞きした鳥
アオサギ、カルガモ、トビ、コジュケイ、キジバト、ツツドリ、ホトトギス、カワセミ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、カケス、ハシブトガラス 31種
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