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鴨川リレー探鳥会

 快晴、9時に上賀茂神社前に集合。京都新聞社からカメラマンとともに探鳥会の同行取材の申し入れがあった。何でもゴールデンウイークにバードウオッチングへの誘いをしてくれるらしい。
 鴨川の上流である柊堰堤辺りは、現在何か工事をしている様子なので避けることにし、地元に詳しい会員の案内で太田神社から社家を巡るコースを進むことにした。太田神社には野草が多く、タチツボスミレ、シャガ、ムラサキナズナ、シャクナゲ、ツバキ等、また神社の奥には徳川の印がそのままのアオイがあった。
 神社にはムササビが棲んでいることでも知られており、昔、夕方に子どもを連れて見に来た事がある。ちょうどその時、暗~い太田神社の奥の社では雅楽が興じられていて、私たち親子を大変驚かせたのだった。辺り一帯は社家(しゃけ)と呼ばる家が立ち並び、上賀茂神社に仕える神官たちが住んだ屋敷のこと。古めかしい家々の前には小さなせせらぎが流れていて昔の営みを感じさせるような何かホットするような感じ。傍に樹齢500年というクスノキの大木があり、何もかも知り尽くしているかのようにどっしりと立っている。

        フタバアオイ Asarum caulescens ウマノスズクサ科
 鴨川を目指すと、そこは上賀茂橋。いきなりカワセミが迎えてくれた。いちばん喜んだのは同行している記者さんだった。セイヨウカラシナのはんなりとした黄色の中にカワセミはゆっくりと羽を休めていた。まるで私たちのためにポーズをとってくれているかのように。あちこちからシャッターを切る音がする。ハイ、ポーズ!鴨川には大きなフナがいるというのは聞いていたが、何と、90cmだという代物が釣り竿にかかっているではないか。竿の持ち主は釣り上げる様子はなく、暫く泳がせていたがやがて川に放つことにした。フナは大きな体をくねらせながら流れのままに姿を消していった。
 まだ、この辺りには中洲が所々残されている。コガモやヒドリガモが羽を休めているのがみえた。河川敷は芝生化か、草むらが良いかの論議が高まる。私はタンポポやレンゲが咲く草むらが良いと思うのだけれど、京都府は芝生が殊の外お好きらしい。ヨシガモの♂♀を観察することができ、未だ冬鳥を楽しむことができます。ムクドリの群れが幼鳥を連れ、しきりと餌をついばんでいる。

         シャクナゲ Rhododendron ツツジ科(詳細不明)
 あ、そうそう、先日、事務所に電話があった。なんでも多くのムクドリが近所の木に棲んでいて、声がうるさくて困る。何かいい追っ払う方法は無いものかという相談だった。(ここは保護団体の事務所だと云うことを知っての電話なのだろうか)今頃はちょうど子育ての時期、日が暮れる頃、餌場から集団で帰ってきたムクドリは暫くミーテイングの後(これが騒々しい)眠りにつく、翌朝、日の出と共に目覚めると又ミーテイングが始まる。その後にそれぞれの餌場へと向かうことになる、子離れの時期(秋頃)までそのような状態が続いたことがあった。幼鳥の自立とともにムクドリの大きな群れはやがて解散した。何か良い方法はありませんか?、の問いに樹を切るか、秋まで待つしか方法は無い、とそっけなく答えてしまった。
              鴨川リレー探鳥会(4月24日) K.N wrote

●見聞きした鳥
コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ、キンクロハジロ、ミサゴ、トビ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、シロハラ、エナガ、シジュウガラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、27種

        ヨシガモ(英名: Falcated Teal) Anas falcataカモ目カモ科

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