「カワウによる放流した魚の補食を軽減するために実施する有害駆除を目的とした実態調査」
朝4時、京都府から迎えの車に乗り一路京北町へ向かった。
参加は漁協から2人、京都市が3人、京都府が1人、日本野鳥の会京都支部から1人。
朝の集団飛来を見るために漁協が魚ケ淵のさらに上流へと案内し、14羽のカワウの群れを確認した。一行は川に沿って上流へと向かったカワウを追うように車を進めた。京北町からやがてR477へと向かう。
いつも思うのだが京北町の河川敷や水田等にはゴミなどが殆どなく、とてもきれいに整備されており、最近ではハイカー等も増えてきているとのこと。
以前、黒田という所にあった40羽程度のサギの塒が突然消えてしまった。どこへ移動したのか未だに判らない。
途中、京都市の人がクマが出没するという柿の木の痕跡を教えてくれた。また、川の浅瀬にはシカの足跡が至るところに残っており、夜間に群れをなして水を飲みに来ているのだという。私たちから見えればとても豊かな自然を感じることができる京北町なのだけれど、住んでる人々にしてみれば野生動物は単なる邪魔者でしかないようである。
いくら行政や私たちが共存、共生を、なんて口をとがらせて言ったとしても、農業、漁業、林業に従事する人々にとっての野生鳥獣は単なる邪魔ものでしかなく、被害がでた時には有害駆除という手段をとる。そして行政は黙ってそのことに従うことが多い。
京都市が、6羽のアオサギと9羽のカワウの駆除を伝えたが漁協にとっては不満な様子。
途中、しんどばしの廻りで40~50羽のイワツバメが乱舞しているのを見た。どうやら橋の下を出たり入ったり、営巣準備をしているようだ。陽がのぼり始めたこともあってか、気持ちがホット温かくなった。
2011年4月7日 K.N wrote
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