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比叡山探鳥会

               アセビ Pieris japonica ツツジ科 アセビ属

 雨だ。山の”鳥”事情は気にかかるけど、前回に引き続き今月も中止だろうか、TVは午後「晴れる」と言ってたけど、まさかどなたもお見えにならない事だろう。
 しかし、集合時間が迫って、お馴染みのお2人が来られた。それから家で天気予報を観ていて「しばらくすると雨は止む」と聞いて追いかけてこられた方、結局、一日中、降らなかった。ただ霧が視界を阻んでいたし、やはりこんな天候では鳥も不活発である。

 鳥たちは「季節の歩み」を一日の長さで知るらしい、それが実感できた。ウグイス、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラが濃霧の森で囀っている。それに山麓では雨に濡れた桜が満開を待っていたし、アセビ、ダンコウバイ、キブシもすでに花をつけている。比叡山の西方の山並みには点々とタムシバの白い花が遠望される。春なのだ。
 静かな木立の中からでコゲラの声がする、エナガも動き出した、鳥の姿が見られはじめ、みんなの会話途絶えた時、「あっ、ヤマドリ」、行く手を悠然と横切って行くのは、あたかも緋威の甲冑に身をかためた若武者の姿そのものであった。
                  比叡山探鳥会 4月9日(土)

            キブシ Stachyurus praecox キブシ科 キブシ属

●見聞きした鳥
カワウ、カルガモ、トビ、ヤマドリ、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、シロハラ、ウグイス、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、イカル、シメ、カケス、ハシブトガラス 20種 

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