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モニタリングサイト1000

「モニタリングサイト1000(森林・草原)鳥類調査研修会」

 11月27日(土)~28日(日)の2日間は東大阪市立グリーンガーデンひらおかでの(財)日本野鳥の会とNPO法人バードリサーチが主催するモニタリングサイト1000(森林・草原)鳥類調査研修会に参加して来ました。

 1日目は室内での講義と懇親会、2日目はスポットセンサス・植生調査の手法についての実習を行った。

 研修での講義の内容を要約しますと、この事業は、現在、環境省で推進中のモニタリングサイト1000(正式名称:重要生態系監視地域モニタリング推進事業)という全国約1000か所を100年モニタリング(継続的、又は定期的な調査)しようという計画で、その各分野の中(陸域・陸水域・海域等)の一環としての、陸域、森林・草原の陸生鳥類調査に属します。

 森林・草原の陸生鳥類調査で現在設置の約500か所の調査地(サイト)は、主にバードリサーチ等の研究者の領域であるコアサイト・準コアサイトと、一般市民調査員の領域の一般サイトの合計3種エリアの中でも特にカバー範囲が大きく、重要な割合を占める一般サイトの鳥類調査に関する内容でした。

 陸生鳥類調査は2003年~2007年は第1期、2008年~現在は第2期の調査段階中です。2007年までの第1期では長さ1km、幅50mのルートを歩いて、出現した鳥類の種・個体数を記録するラインセンサスで、繁殖期と越冬期の両方に、2日×3回の合計6回づつ踏査する方法が採用されていたそうですが、長期間の鳥の変化を知るのが主目的で、環境条件・調査員が変わっても比較できる汎用性のあるデータが重要であるのと、調査地点間・一般サイトとコアサイトの比較も必要だった為、ラインセンサスからスポットセンサスへの変更が検討され、どの程度の誤差・問題があるのか両手法の比較を行ったとの事です。結果はスポットセンサスの方も種の把握力は強く、個体数も上手く把握できていそうだと判断して、2008年からの第2期は、調査地内に定点を定め、一定時間内に定点から観察した鳥を記録するスポットセンサスに変更する事となった様です。

 実際の調査の難易度は一般向けである為、ある程度鳥の観察経験があり、声なども含めた識別が十分であれば割合気軽に参加できそうな調査ですので、調査に興味のある方や参加を希望される方は、(財)日本野鳥の会かNPO法人バードリサーチへのご一報をお待ちしております。

  お問い合わせは、下記連絡先まで、
   財団法人 日本野鳥の会 自然保護室
   モニタリング担当: 森さやか・葉山政治
   TEL: 03-5436-2633
   FAX: 03-5436-2635
   E-mail: moni●wbsj.org(●を@に入れ替えて下さい)

 余談になりますが、2日間の研修会が終わった後、午後に少しだけ枚岡公園を歩く事が出来た。丁度落葉樹が赤く色づいており、楽しみながら歩く事が出来ました。ここ数年は何かとバタバタしている内に、いつの間にやら紅葉の季節がやって来るといった感じで、ゆっくり紅葉を楽しむ余裕もなかったので、特に紅葉の名所というわけではないのだけれど、良い時期に中々行き合わせることは少ないので、気持ち良く紅葉狩りを堪能させて頂きました。 E.N wrote

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