11月20日(土)~21日(日)に大阪市立自然史博物館で行われた「大阪バードフェスティバル2010」に当会も出展しました。今年は名古屋で生物多様性条約締約国会議が開催されましたが、この催しでも「鳥から生物多様性を考える」というテーマが設けられ、シンポジウムの中でCOP10の報告が行われました。
参加したのはバードウォッチングを中心に里山や湿地の保護団体、バードカービング、ワイルドライフアート、さらに光学機メーカー、図鑑出版社など48団体。
(光学機器メーカーの展示コーナー)
日本野鳥の会大阪はもちろん、大阪城、河内長野、久米田池、堺、吹田、泉北など各地の愛鳥団体が出展し、それぞれが工夫しながら楽しいプログラムやワークショップを繰り広げていました。
「河内長野野鳥の会」では、布製の鳥の頭に竹のピンセットで作った嘴を付けて、ドングリが何個つまめるかというゲームをやっていました。鳥の気分になって餌を取る疑似体験です。
「堺野鳥の会」のプログラムは折り紙教室。鳥の折り紙は当会でも実施していますが、鳥の模様や色を印刷した紙を使って折るので仕上がりがよりリアルで、一般の人には人気が高いようです。
この紙はネットからダウンロード(クリック)できます。興味のある方はこちらをどうぞ。
主催者側もイベントを盛り上げるべく、いろいろ楽しい工夫をしていました。例えば、運営スタッフが下の写真のような鳥の被り物を付けて会場内をウロウロしています。
また、白鳥の被り物を付けた小さなバレリーナが「白鳥の湖」を踊りながら会場内を巡回。自然史博物館の子どもクラブのメンバーらしいですが、来場客やイベントスタッフに大受けでした。
当会のブースでは、福知山・綾部グループによる由良川の調査記録を展示したり、桂川での10年間の調査報告などを配布。また、パワーポイントによるタカの識別講座も併催し、越山洋三さんの原画も2点展示しました。
鴨川リレー探鳥会のカラーイラスト入り資料が1日目でなくなりそうなので、急遽モノクロで増刷。やはり他府県の人には「鴨川」のアピール力は強いようです。
「タカの識別講座はマニアックなのでどうかな?」と思っていましたが、1日に7~8組が参加してくれました。特に高校生や大学生など若い層がタカに関心を持っているようです。NHKでサシバやハチクマの番組が放映されたこともあって、小学生も何人か食いついてきました。
(当会のブース)
(由良川の調査報告パネル)
2日間とも穏やかな天気に恵まれて野鳥だけのイベントにしては来場者が多く、主催者の発表によると入場者総数は18,300人。このイベントでは歴代2位の記録とのことです。
この出展のために早くから準備をされてきたHさんをはじめスタッフの方々、お疲れ様でした。
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