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京都御苑探鳥会

      ビンズイ(英名: Indian Tree Pipit) Anthus hodgsoni スズメ目セキレイ科

 一点の雲もない快晴の小春日和とあって、京都御所一般公開最終日の苑内には、開門を待つ人の長蛇の列ができていた。一方、あまりの行楽日和のためか探鳥会への参加は27人とやや少なめだった。
 夏の猛暑の影響か、今秋は山地の木の実が不作で、ツグミなどの冬鳥が例年よりも早く都市公園に集まっていることや、11月の京都御苑探鳥会では記録がなかったマヒワを期待できることなどを説明し、いつものコースを歩き始める。カエデやサクラの紅葉が見ごろで、イチョウの大木も美しく黄葉している。

 カラの混群が見え隠れし、芝生ではビンズイが松の実をあさっている。「祐ノ井」の高木の梢にマヒワが数羽止まっているのを発見した。雄の胸のレモンイエローが陽に映えて鮮やかだ。そのとき、上空にハイタカ1羽が出現、頭上を長時間旋回して参加者全員に顔見世してくれた。やがてカラス1羽がしつこくモビングし始めた。見ているほうは大きさの比較ができて幸便だったが、ハイタカは迷惑そうに身をかわしていた。
 「母と子の森」の水場には、ツグミやシジュウカラが水浴びにやってきた。「和風迎賓館」を右に見て南へ。仙洞御所南側の林では少数だがアトリが出現した。九条池に着くと、ここに棲みついているアオサギが出迎えてくれた。木の上にはつがいと思われるトビが時々「ピーヒョロロ」と鳴きながら止まっている。ここで「鳥合せ」をして解散。京都御苑ではごくふつうの鳥であるイカルが出現しないという珍記録の中、出現鳥は25種であった。                                      京都御苑探鳥会 11月21日(Σ)

[出現鳥]アオサギ、マガモ、トビ、ハイタカ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 25種

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