鳥を見ながら「この木なんの木?」
予報は雨、ところが朝になって雲がきれてきた。結局一滴の雨粒をみることもなく日が射すと暑いぐらいの一日であった。
八瀬では空高くカケスやヒヨドリが渡ってゆくのを楽しんだ。たくさんのメジロが木々に見え隠れする。
山上でケーブルを降りると霧が立ち込めていた。視界はほとんどない。鳥の声も疎らである。わずかにヒガラの地鳴きが聞かれるぐらいで暫くは寂しい道のりであった。旧スキー場跡へ到着してもまだ霧は晴れない。ホオジロの気配がある。カケスのだみ声がする。
展望台あたりからだんだん雲に動きが見え始め青空ものぞくようになってくる。
突然みんなの頭のうえから山麓へ向かって鳥の群れが降りてきた。マヒワであった。歓声が湧く。明るくなったのは空だけではなかった。モズが鳴く。カラ類の混群の動きも見え始める。
昼食地ではクマタカが観察できた。後、延暦寺の寺域を抜け帰路。ヒタキ類が出始める。エゾビタキ、コサメビタキ、それにサメビタキもみんなでゆっくり見ることが出来た。
ミカエリソウLeucosceptrum stellipilum シソ科テンニンソウ属
当日は植物の観察も目的の一つであったが少しおざなりになってしまった。目立ったのはキンモクイやミカエリソウと言ったところ。U先生がお見えになっていた事もあってアサギマダラやミツカドコオロギ、ヒシバッタ等々昆虫類も観察した。
比叡山探鳥会(10月10日)
ヒシバッタ Tetrix japonica 直翅目 ヒシバッタ科
●見聞きした鳥
カワウ、コサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、クマタカ、キジバト、アオゲラ、コゲラ、イワツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、ウグイス、サメビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、マヒワ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 28種
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