9月12日(日)午後、神戸市の日本野鳥の会ひょうごの事務所において近畿ブロック会議が行われた。近畿ブロック会議は、日本野鳥の会連携団体のうち近畿において活動する京都、滋賀、大阪、ひょうご奈良、和歌山の各会会員と財団本部役職員が出席して、野鳥を取り巻く様々な問題を議論する場として、2年ごとに各会回り持ちで毎年開催している。
今回は本部の公益財団法人化に伴い、近畿各会の名称変更が行われ、新体制のもと課題や展望について話し合われた。財団本部を始め、各会からそれぞれ当面している課題の報告や提案があった。
日本野鳥の会京都からは、2012年に策定される「第11次鳥獣保護事業計画」に向けて「メジロの愛玩飼養制度を廃止する」こと、「クロガモを狩猟鳥種から削除する」こと、この2点を各府県自治体に働きかけるべく、行政に要望書を提出するよう提案した。メジロの愛玩飼養制度は、全国的に廃止に向かっており、近畿ブロック内では京都、滋賀は事実上廃止されているが、他の府県では認められている現状である。また、クロガモは全国的に減少しており、近畿ブロック内では平成21年度ガンカモ調査で観察されていない。同調査でクロガモが全国で3740羽という生息数は、絶滅危惧種Ⅱ類に指定すべき状況にあり、狩猟鳥リストから削除すべきである。このことは、本部からも関係行政に申し入れるよう要請した。
各会から活発な発言が続き、最後に日本野鳥の会ひょうご事務局から次回会議の日程について協力要請があり、午後4時終了した。
日本野鳥の会近畿ブロック会議 、9月12日(J)
次の観察会は、
◆南下中の夏鳥たち 京都御苑探鳥会 10月3日(日)
ムシクイ類、ヒタキ類。ほかにもいるはず。(小雨決行)集合地で判断
集合 午前8時30分 京都御苑乾御門
交通 地下鉄「今出川」、市バス、京都バス「烏丸今出川」下車、烏丸通を南へ150m
行程 御苑内半周 約2km
解散 正午頃 九条池
担当 内田 孝