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シカの食害と鹿カレー

いつだったかなあ、もう半年以上前でしょうか、京都大学でシカの食害についての研究報告がありました。
それは、私たちがいつも行く原生林での研究でしたし、私たちも森の行く末を心配していましたので、大変興味深く拝聴してきました。

かなり前から鹿による食害で、森の中の下草や潅木が丸裸になるほどひどいことになってます。何とかしないとと言うことで、16ヘクタールものシカの入れないエリアを作って管理すればどうなるかと言う壮大な実験でした。

結果は、囲ったエリアはそうでないところと比べると、格段にいろんな植物が生え、シカの害がいかにひどいものであるかを実証するような結果でした。しかし、前と同じに戻ると言うことは無理であろうという悲しい報告もありました。すでに手遅れと言うことなんでしょうか・・・

下草が減るということは、それに依存してきた蝶などの虫が減る。虫が減って受粉できなければ花や実も減る。虫が減れば虫を食べる鳥も減る。
実や鳥が減れば、それを食する動物が減る。やがて、シカも食べるものがなくなって減る。

シカの駆除は、それだけを見ると可哀想な気もするが、やはりこれだけ増えてしまうとやがて取り返しのつかないことになりそうで怖い。いま盛んに言われている「生物多様性」が損なわれていると言うことになります。

駆除しなくても食べるものがなくなってしまえばシカは減る。シカが減ればまた草は生えてくる。
自然は思っているほどヤワじゃないかもしれませんが、種類や多様性は明らかに劣るものになるでしょうし、以前のような豊かな森になるには膨大な時間が必要になるでしょう。

鹿をもっと利用しようということで、鹿のレトルトカレーが発売されました。
味は以前ご紹介したと思うんですけど、京都大学の「総長カレー」に良く似た味です。同じ会社が作っているので、これがベースになっているんでしょう。

このとき、京都大学の学食で鹿カレーを食べて、鹿の食害の話を聞きに行ったわけですが、このレトルトはそのときに買ってきました。(700円)

  ここでも買えます。 京都生活(クリック)

               次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

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4件のコメント

  1. パフィン

    Unknown
    鹿の食用化がすすむとよいですね。アメリカでは、ハンティングの楽しみと食べる楽しみがあります。その食用の例として少し紹介します。
    1 ステーキ
    2 ジャーキー
    3 ソーセージ
    また、皮はなめして衣類にしたりしています。

  2. scops

    Unknown
    シカの食用は、まだまだ珍しいという段階ですね。
    一番良いのは自然の中でバランスがとれるようになることなんですが、もうそのレベルではないんでしょうね。

  3. scops

    Unknown
    シカの食用は、まだまだ珍しいという段階ですね。
    一番良いのは自然の中でバランスがとれるようになることなんですが、もうそのレベルではないんでしょうね。

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