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深泥ヶ池7月

深泥ヶ池は、平地にありながら、しかもいまや住宅街がすぐ横に迫ってきている場所にありながら、西日本に残る数少ない高層湿原の水生植物群落「深泥ヶ池生物群」として、国の天然記念物に指定されています。

かつてはここも野鳥の多いポイントで、毎月探鳥会が催された場所だったのですが、なぜかだんだんと鳥が少なくなり、今は鳥を探しに来る人は少なくなったようです。
それでもここは少し奥へ行くと、ホントに静かなところで、気分が落ち着きます。

TOPの画像は、この池に咲く「ヒメコウホネ」。6~7月が見ごろです。(日本固有種、絶滅危惧種)

鳥の少ない7月、そうだトンボを見に行こう!と、日曜日の雨の合間にトンボの撮影に挑戦してきました。
やはり前と比べるとトンボの数もう~んと減っていますが、それでもまだいろんな種類が見られると思います。私はトンボをよく知らないのであまり見つけられませんでしたが、少しご紹介します。

     キイトトンボ よく見ると、カメラ目線。(笑)

     モノサシトンボ

     チョウトンボ このトンボは以前はすごく目立ったが、
   かなり減ってしまった。

     からだ中真っ赤なショウジョウトンボ
   この竹に止まって、近くに来る他のオス?を追い払うのに夢中。

     コシアキトンボ 飛んでいる姿に挑戦。(クリックで別の画像)
   このトンボ、ほとんど止まらない。(苦笑)

     クロイトトンボ 

     偶然にもベニイトトンボの産卵を撮影できた!
   手前の草に隠れて、雌の頭がよく見えないのが残念。

タヌキモ これも今の時期にこの池にはたくさんある。
きれいだが、食虫植物。ミジンコなどを捕らえて消化・吸収するそうです。
周りに浮いているのはジュンサイ。

ご多分に漏れず、ここも外来種の植物や魚に苦労しています。
かなり除去作業が進んできているようですが、以前のような豊かな生態系に戻るのにはまだまだ時間がかかるようです。
14万年前から湿地であったことと、冷温帯に成立するはずの高層湿原が今も残る深泥ヶ池は、普通の池とは比べようのないほどの自然が残っています。立ち入ることはできませんが、中央に浮かぶ浮き沈みする浮島には珍しい動植物がたくさんあるそうです。
これからも大事にしたい場所です。

いやあ、それにしてもトンボは動きが早くて難しいですね。ギンヤンマやオニヤンマ(コオニヤンマ?)もいたけど、早いし行動範囲が広いし、私の腕ではとっても写せませ~ん。
でも、よ~く遊ばせてもらいました。(笑)

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