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神戸市立森林植物園探鳥会

京都くんだりから電車やバスを乗り継いで片道2時間半、交通費&入園料約2,500円。そんなハードルを軽々と越えて、21名の物好き(失礼!)が集まりました。
ここは六甲山に自生する植物をはじめ世界各国の樹木を集めた植物園。おなじみの京都府立植物園に比べると、広いだけでなく、アップダウンのある山の地形や自然の植生が生かされていて、植物園というよりも野山をハイキングする感じ。その中で鳥だけでなく野草や樹木、昆虫までウォッチングしようという欲張りな企画です。
一応、野鳥係、野草係、樹木係と3人の担当者を立てましたが、参加者の中に鳥の声や昆虫に詳しいU先生、植物に造詣の深い方がおられて、どっちが案内役でどっちが参加者だか分からないダンゴ状態。耳は樹上のオオルリのさえずりに、目はジャコウアゲハの乱舞に、鼻はカラタネオガタマの甘い香りに向けるという、五感総動員の自然観察会となりました。

       カラタネオガタマ Michelia figo モクレン科 オガタマノキ属
          バナナの匂いを発する

当稿は樹木担当が(クリック)書いておりますので、報告が樹に偏っていますが、ウツギ、ハコネウツギ、バイカウツギ、コガクウツギなどウツギと名の付く低木の花が目立ちました。特にコガクウツギは、私も植物に詳しい参加者も初めて見る種類。京都近辺では見かけませんが、伊豆・三重・和歌山、そしてこの六甲山に自生するアジサイの仲間だそうです。
その他、イイギリの花房で多数のニホンミツバチが吸蜜するシーン、絶滅危惧種サンショウバラの花など珍しいものが見られました。

      コガクウツギ Hydrangea luteovenosa ユキノシタ科 アジサイ属

視線が植物に向いている分、野鳥のアンテナ感度が鈍くなっていたためか、出現鳥は少なめ。スコープを持参された参加者には申し訳ない探鳥会でした。
         神戸市立森林植物園探鳥会 (6月6日) fagus06

       サンショウバラ Rosa hirtula バラ科

●見聞きした鳥
コジュケイ、ドバト、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 20種

       イイギリ Idesia polycarpa イイギリ科 花房

主な樹の花
コガクウツギ、ハコネウツギ、バイカウツギ、ウツギ、コアジサイ、ガマズミ、サンザシ、ハシドイ、カラタネオガタマ、サンショウバラ、エゴノキ、イイギリ、シナアブラギリ

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