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比叡山府民探鳥会 

「春を謳歌する小鳥たち 」

      アカメガシワ Mallotus japonicus トウダイグサ科 アカメガシワ属

 奇しくも 47名の集団となったが、もちろん、悲壮感があるはずもなく、期待感に胸ふくらませて山を巡る。
 だが、夏鳥との出合いは思ったほど多くなく、かなり寂しい結果となった。
 山上で、まず出迎えてくれたのは、ヒガラの歌。続いて、ウグイス、ホオジロも歌う。つつじ園の展望台まで、めぼしい鳥はいない。と思いきや、やや遠いが、ツツドリとアオゲラが盛んに鳴いていた。遠くにクロツグミを聴いた人もあった。府県境への下り道で、2 羽のオオルリが競って囀っている。どちらも美声の持ち主である。かなり近いのだが、姿が見えないのが残念。

               (クリック)

 予定の行程を変更し、府県境から旧青龍寺道を下る。クロツグミに会う期待をもったせいだが、聴こえてきたのはオオルリだけ。”桜祭” で賑う西塔駐車場 (八重桜が満開) を横切り、椿堂から東海自然歩道へ。ここも、鳥は不在に近い。前回見た釈迦堂の庇下ののミソサザイの巣に、出入りする親鳥の姿がない。人の往来が激しいせいか、この巣を放棄したのであろうか。
 昼食後、浄土院に向かう。途中、虫をくわえたキセキレイを間近に見たり、ミソサザイの囀りを聴く。伝教大師の御陵の裏に回った一団は、ミソサザイの飛ぶ姿を見たと報告する。鬼用に造られた大股石段を登る途中、アオゲラの声を聴く。飛行姿を確認した人もあった。山王院の歩道橋で、燕の飛翔を眺めた後、坂本へ下る数人の “分派” を見送る。
 キララ越えから京都市に戻り、朝、オオルリを聴いた場所で、センダイムシクイが囀る。この個体は、我々を先導しながら再び囀ったときは、歌の前半だけで、後半の “クィー” を省いた。よく経験するのだが、この前半部分は、結構、変化に富んでいる。つつじ園の展望台から、飛翔するツバメ群を見る。鳴き声はコシアカツバメである。イワツバメも混じっていたという。上昇気流が強くなっている時間帯だが、タカ類を見た方はなかったようだ。
 この後、皆さん無口でケーブル比叡駅に向かう。山の上は暑く、かなり汗ばんだ。下山後、京都市内は 30℃を超えたと知った。
               比叡山府民探鳥会(5月5日) T.U wrote

●見聞きした鳥
アオサギ、ダイサギ、トビ、キジバト、ツツドリ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ツグミ、クロツグミ、ウグイス、センダイムシクイ、オオルリ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、オホジロ、カワラヒワ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 29種

●開花植物
カナクギノキ、クロモジ、オオカメノキ、ヤマナシ、シャクナゲ、ウワミズザクラ、ズミ、ナツグミ、フジ、ツクバネウツギ、マムシグサ、ミヤマカタバミ、ツボスミレ、タチツボスミレ

           ヤマナシ Pyrus pyrifolia バラ科 ナシ属

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