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北嵯峨探鳥会

 春の気温は三寒四温と言うが、今年に限っては三寒四暑という様相です。朝のテレビニュースでも、今日は2月中旬の気象だという。いつものことながらも今回は気まぐれな春の気候にうろたえる北嵯峨探鳥会であります。

 雨の確率40%、北寄りの風吹く中、予想外の参加者数に励まされて気力も高まります。まだ未確認の「ノビタキの初認」をテーマにスタート、ただ今日は大覚寺庭苑、大沢池には立ち寄りません、例年のごとく18日まで嵯峨御流華道祭で有料となるからです。残念ながら入口を横目に見ながら東回りで大覚寺裏の農道に出ると早速モズが飛び出す、しかも2羽、次の瞬間小屋のテレビアンテナ2羽が寄り添って止まった、ペアだ、抱卵の苦労を終えてヒナの誕生を祝福しあっているような雰囲気に、32名の双眼鏡が釘づけになる。日ごろ見慣れた鳥でもこんな表情を見ると、改めて野鳥の愛らしさに気づかされ、守ってやらねばとも気付かされます。
 北嵯峨探鳥会の参加者には、もはやベテランの域に達した眼力の持ち主が多いので、見逃しが無く、頼もしい限りなのです。やがてイカルチドリ2羽、タシギ1羽が飛び、チュウサギ4羽も見つかります、どれも彼らの発見によるものなのです。後宇多天皇陵から再び農道進んだところから鳥影が増える、ムクドリ、ツグミ、ホオジロなど観察しているとキジの声も聞く、突然「ノビタキ発見! ポールの先に♂! 下に♀!」待望のノビタキ、♂3羽、♀1羽、計4羽でした。♂はすべて夏羽で、うち1羽はすでに喉の赤いきれいな個体だったので、大喜びと大騒ぎ、大変な状態でありました。続いて「チョウゲンボウ!」の声に一同が動き始めた時、80mほど先の土手の草地にチラチラ動く二つのオレンジ色?望遠鏡で確かめるとアカハラでした、そばにおられたIさんにも望遠鏡に入れてもらい、チョウゲンボウ組を呼びましたが、アカハラは間もなく林内に消え、全員が見ることは出来なかったようで残念でした。しかしその後も、チョウゲンボウは電線に止まったりホバリングしたりと何度も繰り返してくれて、美しい翼や尾羽の模様を堪能、北風が吹き、小雨もぱらつく中、時間を忘れる充実した半日でありました。
               北嵯峨探鳥会 (4月15日) Y.M wrote

    アカハラ(英名: Brown Thrush) Turdus chrysolaus スズメ目 ヒタキ科 ツグミ亜科                  Copyright © WBSJ Kyoto, All Rights Reserved.

●見聞きした鳥
カイツブリ、カワウ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、トビ、オオタカ、チョウゲンボウ、キジ、オオバン、イカルチドリ、ケリ、タシギ、キジバト、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 48種

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