宇治の町で観光客に石碑の所在を聞かれる事があり、改めて見直すと宇治川、宇治市には石碑が多い事に気づきました。今回宇治川調査と関連が深く、一般には知られていない石碑を紹介します。
1枚目の石碑は『蛍塚』と呼ばれている石碑です。
平安時代末期源氏と平家の激しい戦が日本中で繰り広がれ、多くの両軍の兵士が亡くなったが、その後も、兵士の亡霊が源氏蛍と平家蛍にのりうつりこの宇治川で初夏の新月の夜戦いが繰り広げられます。※源氏と平家の合戦の多くは海が舞台で蛍と縁が有るのは宇治川くらいです。
「藁篭の蛍も放てよ今宵の闇は蛍合戦」
その蛍合戦で傷ついた蛍を弔ったのが蛍塚です。如何にも日本人の豊かな感性の表れかと思います。一説にゲンジボタルとヘイケボタルの語源の説も有ります。
この蛍塚の前の宇治川も1500t放流工事の為、カワニナと共に掘削工事が進行しています。
2枚目の写真は天ヶ瀬ダムを見下ろす山中に有ります。
江戸時代下流に出現した巨大都市「大阪」にこの地より燃料、食料等の供給地として多くの物資が宇治川の水運を利用して多量に運ばれました。
この石碑はその名残です。この石碑の下の宇治川には当時の水神様今も信仰の対象として残っています。この水神様も天ヶ瀬ダム1500t放流トンネル工事により消えようとしています。
3枚目の写真は現在行われている1500t工事現場です。
そもそもこの工事について国交省の説明は「琵琶湖の為、滋賀県の為」との説明でしたが、私の会う滋賀県人の殆どがこの工事の事は知られておらず、税金の無駄使いという人もいます。不思議な公共工事です。
宇治川調査 2月21日 (宇治橋~白虹橋) S.F wrote
●記録した鳥
カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、オカ ヨシガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カワアイサ、トビ、 ハイタカ、ドバト、キジバト、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、キセキレイ、 ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、 ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、オオジュリ ン、イカル、シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、アヒル 37種
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