「愚挙」としか表現できない、この惨憺たる光景を私たち野鳥を愛するものはどう理解すれば良いのだろう。キジ、ウグイス、オオヨシキリ、モズ、イソシギなどが生まれ生き子供たちを育て家族を養っていただろう茂み、ハイタカが潜んでいた木陰、ノスリが休んでいた木々、詳しいことはしらないが希少な植物もあったのだろう、昆虫もいた、哺乳類の足跡も多数見ている。
国土交通省はそれら総てを根こそぎ剥ぎ取ってしまった。
「環境保全」っていったい「何」なんだろう、この日、ここで野鳥たちを目にすることはなかった。
26日朝の太陽です。調査区間のうちまだ辛うじて残っている森は野鳥たちで溢れんばかりであった。桂川をはじめ木津川、宇治川の木々がどんどん無くなっているので集中したのだろう。ここ何年か住み着いているノスリはいつも止まっていた枝がなくなったため草の上にいた。
私たちが次世代へ引き継ぐべき桂川の貴重な自然はものの見事に消滅した。
しかし、私たちは諦めない。微かな希望はこの愚行が前政権の臨時補正予算で成された事である。環境の維持を前面に打ち出した現政府、現国土交通大臣に一縷の望みを託す。 桂川生物多様性調査(三川合流) 12月26日
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Unknown
私は桂川宮前橋のたもとに住んでいるアリスイでございます。
今年は寒い日が多くて好物のアリが出てこなくて困っておりました。
ところが、年明けから大きな機械がヨシ原の中に道を造り、
ヤナギの木をチェーンソウで切って
その木を山のように積み上げてくれました。
おかげさまで、その木の山の中には好物のアリがいっぱいいて
寒さの中、すきっ腹の身には大助かりでした。
と、喜んでいたのも束の間、こともあろうに、
その木の山を大きな機械が川から運びだしてしまいました。
後には、切り株しか残っておりゃあしません。
引っ越すにも、周りの川の林も切り株だけになっていると
おしゃべりヒヨドリがうわさをしておりました。
ツグミ組の兄さん達は引っ越していったし、
カヤネズミ姉妹は行方しれず。
さてさて、まだまだ寒さが続くというに、
これからどうして暮らしていけばいいのでしょうか…
Unknown
この宮前橋のあたりの木を伐ったのは
国土交通省というお役所らしいけど、
いつもわしらを見に来て、わしらの味方と言っておった
野鳥の会の連中も、それを了解しておったらしい。
もう、人間なんか、誰も信用せんぞ。
Unknown
おいアリスイ、人を十把一絡げにしてはいかんぞ、味方の内にも敵、敵の中にも味方がいる。何についても一気呵成には行かん。世の中文句言って変わるものなら苦労はない。
おまえには神からいただいた翼というものがあるだろう、対岸へ渡ってみろ。そこもだめなら隣町を探してみろ、大空から下界を見渡して一匹の蟻でも手にできれば明日が感じられる。一匹を疎かにして大口開けても空を切るだけだ。
Unknown
わしら鳥の翼は、わしらが、
わしらの手で勝ち取ったものじゃ。
わしらがどこへ行こうとわしらの自由じゃ。
人間の指図は受けぬ。
人間には、敵と味方の二種類の人間がおるのではなく、
何が正しいか正しくないかで動く人間と
何が損か得かで動く人間の二種類がおる。
おぬしも、bulbulと名乗るからには、
何が正しいか正しくないかで動く人間で
あってほしいものよのう。
Unknown
「おまえは間違っているぞ」どうだ ?
正しいと思っている者に間違っているぞと言ってなにになる。損得で動いている者に「おまえは損得で動く卑しい者だ」と言ってなにになる、
「おまえは間違っているぞ」と言われて改めるのか、
きっと「改めるべきは改める」と答えるだろう、このようなやり取りは無意味でしかないな、
なにをなすべきか教えてやろう、黙して語らぬ事、他に頼らぬ事だ、独り立ちできるのならついて来るものもあるだろう、独り立ちもできないで「私は正しい」とほざいても誰一人聞く耳もたんだろうな。
Unknown
やれやれ、
ヒヨドリ旦那とは、色形は似てるけど、
言葉すら通じないならしかたないか。
さてと、
今夜のねぐらは一本だけ残った
シダレヤナギ。
わしと違ってまめなコゲラ夫婦が、
やっと掘ったマイホームなんじゃけど、
この木一本では子育てもできんと
引っ越していきよったわ。
ちょっと狭いが今夜はここで、
ふるさとのカシワの林の夢でもみるか…