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京都御苑探鳥会

 今秋は山の木の実が豊作だったためか、あるいは11月前半まで温暖だったためか、冬鳥の御苑への到来が遅れていて、たとえばビンズイはごくわずかしか見られないし、アトリやカシラダカの姿もない。代わりに見ごろになった紅葉でも楽しみましょうと、いつものコースを出発。

 イチョウやムクノキの黄色、サクラの橙赤色、ケヤキの橙黄色、カエデの緑から黄色、鮮赤色まで変化に富む色合いの紅葉を愛でながら、先ず近衛邸跡へ。ヒヨドリの声や姿ばかりが目立つ中、梢に止まるモズやイカルの群れを発見。祐ノ井の辺りでは、ムクノキの実を食べにくるシメをじっくり観察できた。クロガネモチの実は例年通りたくさん成っているが、まだ未熟なのか鳥に食べられた形跡はない。
 母と子の森のバードバスでは、シロハラやビンズイがチラッとお出まし。この日、ビンズイが見られたのはここだけだった。

 和風迎賓館と梨木神社との間の林を南下しながら、高木の梢の鳥を探すが、何も見つからない。この辺りはヤブミョウガの群生地で、黒い実がたくさん残っている。鳥はこの実を好まないのだろうか?

                        ムクノキ(果実)
 迎賓館の南を通り、大宮御所東の遊歩道を進む。この辺りでは例年アトリがよく見られるのだが、今日は気配もない。ハクセキレイがやっと出た。九条池付近のムクノキの梢に数羽のツグミが止まって、冬鳥ひでりを少しだけうるおしてくれた。この木にはムクドリも集まっていた。池に突き出た厳島神社の前で鳥合せを行う。惨めな結果かと思われたが、ジョウビタキを見た方、コゲラやカワラヒワの声を聞いた方もあって、出現鳥は結局25種になった。                                   京都御苑探鳥会 (11月22日) Σ

             ヤブミョウガ(果実)

●見聞きした鳥
マガモ、トビ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 25種

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