キジバトの日光浴
羽を広げた作品の2作目です。人気のある作品です。 日本野鳥の会 京都 K.N wrote
ハトはたいへん親しまれている鳥なので,見たことがないという人はまずいないでしょう。日本では今までに11種のハトが野外で記録されていますが,日本中の町中で普通に見られるハトは,キジバトとドバトの2種だけです。
ドバトは日本にもともと住んでいた鳥ではありません。中央アジア,アフリカ,ヨーロッパなどに広く分布しているカワラバトというハトが飼育品種にされ,観賞用やレース用あるいは伝書バトとして飼われていたものが逃げだして野生化したのが,現在公園などにたくさんいるドバトです。ドバトが日本で野生化した歴史は古く,室町時代にはすでに野生化していたという記録があります。ドバトという名前は,お寺の御堂にたくさんいたので,堂鳩(どうばと)と呼ばれていたのが由来であるとされています。
一方キジバトはもともと日本に住んでいたハトです。もっともかつては山などにおもに住んでいて,ヤマバトとも呼ばれていました。このキジバトが大都市でも普通に見られるようになったのは比較的最近で,1960年代に日本の各地でキジバトの都市への進出が話題となり,今ではすっかり町に住む鳥の代表格になりました。
キジバトは都市で暮らすようになって,生活の仕方が変ってきています。特に注目されているのが巣場所です。もともとキジバトは樹に巣をかけて繁殖していたのですが,1970年代頃から建物に巣をかけたという報告が増えてきています。また以前は人を見るとすぐに逃げていましたが,今では公園などで餌をまくと、ドバトの群れに混じってすぐ近くまで近寄ってくることも珍しくありません。ドバトにも近年変化がみられ,かつては樹にはとまらないとされていたのですが,最近は樹にとまって実を食べる姿もよく見かけるようになりました。
ドバトには灰色や黒色をはじめとして,白色や茶色の個体もいるなど,さまざまな色と模様があります。一方キジバトは全体に茶色いハトで,背中には茶色と黒の鱗模様があり,頚の両横には白と黒のすじ状の模様があります。キジバトとドバトとを区別するには,まずキジバトの模様をはっきりとおぼえるのが一番でしょう。キジバトは遠くから見ると汚い茶色のハトですが,よく見れば意外ときれいな鳥です。一度じっくりと見てみてください。[和田岳(1995) キジバトとドバト. 啓林館 教科書 中理編より]
このキジバトなんか変なところありませんか ?
大阪城公園で見つけました。嘴が異常に長いです。身近な野鳥もよく観察してみるといろいろ面白いなと思っています。bulbul
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