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亀岡牛松山探鳥会

 雨模様の天気にもかかわらず、8人の熱心なバーダーが亀岡駅に集まった。眼前に横たわる牛松山の山頂は、ガスに覆われている。雨が激しく降るようならコースを変更する場合もあることを説明し、出発。保津橋では眼下の電線にコシアカツバメが止まっていて、普通のツバメとの違いをしっかり確かめた。

 
                  「丹波富士」と呼ばれる牛松山

 登山口に着いて一服し、金毘羅神社の参道をゆっくり登り始める。メジロがあちこちで盛んにさえずっており、ホオジロも負けじと「源平つつじ、白つつじ」を繰り返す。尾根から見下ろす谷で、キビタキのさえずりが聞こえた。参道のわきに「一丁」、「二丁」と彫られた石標が立っている。「十八丁」で山頂の金毘羅神社だ。やがてヒガラのさえずりも聞こえ始めた。
 急ではないが長い坂道を、息継ぎ休憩を繰り返しながら、ついに山頂に到着。「フィフィフィ」と大声で鳴く鳥が数羽、大杉の樹冠に姿を求めるが見えない。「何だろう?」としばらく迷っていると、Kさんが「ゴジュウカラでは?」。確かにゴジュウカラのさえずりだ。標高630mのこの山では想定外の鳥だった。移動中という可能性もあるのだろうか?

          (写真をクリックすると大きくなります)

 金毘羅神社は保津川下りの船頭さんの守り神として信仰されていて、船の大きな模型が奉納されている。ここで昼食をとっている間に、頭上にサンショウクイが飛んできたが、声だけで姿が見られず、残念。
 昼休みを終わり、まず三角点へ。林に囲まれた目立たない三角点である。愛宕神社への下山路は急坂で、ブレーキをかけるのが大変だ。膝ががくがくする。ツツドリが盛んにに鳴き出した。センダイムシクイの「チョチョビー」も聞こえる。
 愛宕神社の森閑とした境内には、イヌマキや、モミ、スギの巨木が由緒ある歴史を裏付けている。ここでトイレ休憩のあと、丹波国分寺跡へと向かう。国分寺跡でも、イチョウやムクの巨木が心地よい日陰を作っていた。
 田植や麦刈りが進む農道を、宇津根橋へと進む。ツバメの巣立ちびな数羽が、風が強いためか地上で親鳥の餌を待っている。橋の手前でオオタカが出現! 宇津根橋を渡り、亀岡駅を目指して保津川の堤防を進む。対岸のヨシ原では、多数のオオヨシキリがここを先途とさえずっている。
 駅に着いて鳥合せ、解散。結局雨は降らず、ラッキーでした。行程12km、お疲れさま。
                 亀岡牛松山探鳥会 (5月24日) Σ

             牛松山金比羅神社

●見聞きした鳥
カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、オオタカ、コチドリ、キジバト、ツツドリ、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、オオヨシキリ、センダイムシクイ、セッカ、キビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 38種

                    亀岡国分寺跡の大ムク

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