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比叡山府民探鳥会

 本探鳥会では滅多にない、総勢 38名の参加者があった。一般参加の方が半数ほどを占めたことから、京福電鉄の協力のせいもあったに違いない。

 カラ類とウグイスの囀りから始まった。間もなくキビタキの歌も聴かれ、夏鳥の登場にほっとする。旧スキー場で、ホオジロの歌声に混じってツグミの地鳴きも聴く。まだ冬鳥と夏鳥が混在する時期なのだ。展望台付近でセンダイムシクイとキバシリを聴いた人があったが、どうやら皆さんに公表するには遠過ぎたらしい。京都と滋賀の府県境付近は、そのキバシリを聴く絶好の場所なのだが、本日は聴けずじまい。浄土院ではキセキレイが子育て中。親は木の枝で囀り、地面で餌を漁っている。今日は、キビタキが見られなかったので、始めての参加者には格好の黄色い鳥となった。昼食をとった釈迦堂裏でミソサザイが頻りに囀っている。お堂の庇下に泥をこねた巣があった。どうやら、われわれが彼らの出入りを妨げているらしい。早々に去ることにする。

      ヒトリシズカ Chloranthus japonicus センリョウ科センリョウ属
             (写真は画面をクリックすると大きくなります)

 帰り道、本覚院 (西塔のうち)の杉林から、何度もアオゲラのドラミングの音がする。始めての人は驚いたことだろう。府県境に戻ったところで、オオルリの囀り。見事な歌に加え、誰もが、この青い鳥をじっくり観察できたのは幸いであった。再び、展望台に立ってツバメ類 3 種の飛翔姿を眺める。少々遠いながら、待望のクロツグミが聴けたのも良かった。

   

 行きしなのこと、ツツジ園の登山道で猿の糞を見つけた。その傍らの昆虫に気付いた人が「糞転がしだ」
と叫んだ。だが、それは赤銅色に輝くオオセンチコガネだった。残念ながら、こいつは糞を転がしたりしない。この “美と醜” の珍妙な取り合わせに、苦笑した人も、哄笑した人もあった。
 咲いていた花は、ヤマフジ、フジ、シキミ、ヤマツツジ、コバノミツバツツジ、ヒトリシズカ、ムラサキケマン、キケマン、シャガなど多数。
             比叡山府民探鳥会 (5月4日) T.U wrote

キセキレイ (英名: Gray Wagtail) Motacilla cinerea スズメ目セキレイ科
亜種: 日本産は1亜種M. c. robusta
異名: いわたたき(山形)、つ んつん(山梨)、いしぱたき(岩手)、おーふりどり(大阪)、いそすずめ(広島)、ちちん(香川)、たんぼせせり(熊本)、おじぎどり(徳島)、おちゆいちゆり(アイヌ)、ずーみたみーたー(沖縄島)、
大きさ: L20 W26 留鳥

●見聞きした鳥
コサギ、トビ、キジバト、ツツドリ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ、ツグミ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 32種+タカ類 SP

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