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おしどり夫婦

 仲のいい夫婦を「おしどり夫婦」と表現しますが、ご存知のように実際のオシドリは夫婦仲がいいわけではありません。子育てが終ればペアを解消します。
では、なぜこんな言葉が生まれたのでしょう? 「繁殖中はいつもペアでいるから」と説明されることもありますが、繁殖中はオシドリ以外の鳥もペアで活動します。

 由来は中国の故事。ある夫婦の妻を暴君が奪ったために夫が自殺します。それを知った妻も、「夫と同じ墓に葬って欲しい」という遺書を残して後を追いました。怒った暴君は、同じ墓ではなく、少し離れた向かい合わせの墓に葬りました。
すると2つの墓から木が芽生えて大木に育ち、幹がからみ合い、樹上に1つがいのオシドリが巣を作りました。人々はそのオシドリを死んだ夫婦の生まれ変わりと噂した、という話です。
ちなみに、その木のことを中国の書では「梓」と記していますが、アズサではなくキササゲを意味します。アズサ(別名ミズメ)はカバノキ科の日本固有種、キササゲはマメ科の中国固有種です。

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