1月11日早朝、淀競馬場でカモの調査を行いました。コブハクチョウやコクチョウが浮かぶコース中央の池に400羽ほどのカモが生息しているからです。
事務所で受付を済ませ、地下トンネルを通って正面スタンドの真向かいで調査開始。一番多いホシハジロをカウントしていると、右方向からバシャバシャバシャという大きな羽音が…。
ホシハジロから目が離せないので、「コブハクチョウが飛び立ったのだろう」と推測しました。でも、飼われている白鳥は羽が切られているので飛ばないはず。じゃあ、今のは何?
(コブハクチョウの群れに混じるコハクチョウ)
「コハクチョウが3羽飛びました」と同行のOさん。昨年も1羽混じっていたので、今年は3羽に増えたのでしょう。
ところが、カモを数え終えてからあらためて観察すると、コハクチョウは1羽のみ。ひと回り大きい白い固体と同サイズのグレーの個体が浮かんでいます。嘴の黄色の模様も尖っています。え~、オオハクチョウ?
(オオハクチョウ)
2人でもう一度じっくりスコープで観察し、図鑑を引っ張り出して確認したところ、オオハクチョウの成鳥と若鳥に間違いありません。コブハクチョウの群れと離れたり混じったり、3羽で行動しています。
(オオハクチョウの若鳥)
支部事務局の情報では、昨年11月11日に桂川上野橋下流に着水したオオハクチョウがボートに追われて下流に向い、その後11月16日に競馬場の池で確認されたそうです。
京都府の一斉調査では2006年に久美浜湾で2羽記録されて以来ですから3年ぶり。コブハクチョウたちには毎朝8時に給餌されるので、野生の3羽も居心地がいいようです。
ちなみに、カモの方は昨年より50羽ほど少ない394羽でした。
ガンカモ類の生息調査(1月11日)
次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック