第5回ノスリの識別
季節はだんだんノスリが多くなってきました。
タカの渡り観察でサシバ・ハチクマに次いで多く見られる、ノスリについて勉強しましょう。
ノスリは近くで見れば簡単に見分けが付きます。
さっそく画像で確認しましょう。
ご覧のように、羽に「ノスリ斑」といわれる濃い褐色の斑があります。
おなかの斑とあわせて、よくわかりやすいですね。
こんなにわかりやすいノスリでも、遠くを飛んでいるときはハチクマと間違えることもあります。
「なんとなく大きいタカに見えるけど??」と、ハチクマとノスリに種類を絞ってはみるものの、さあどっち?
こんな時にもうひとつ、ノスリとハチクマを見分ける違いがあります。
それは翼の上げ方と、尾羽。
ハチクマは翼指だけがちょっと上げるような飛び方をしますし、ノスリは肩から翼をV字に飛びます。
ノスリは必ずしもはっきりとV字に見える飛び方をするわけではありませんが、浅い目のVであっても翼全体を上げているように見えます。
もうひとつは、尾羽。
ノスリの場合、特に帆翔しているときに尾羽を広げていると、とっても短く見えます。
岩間山ではこれまでにご紹介したサシバ・ハチクマ・ノスリ以外にも、オオタカ・ハイタカ・ツミそして稀にアカハラダカのハイタカ属。
そして少数ですが、ハヤブサ・チゴハヤブサ・ミサゴ・チョウゲンボウなどが渡ります。
まずこれまでの3種を見分けることができたら、岩間山での90%のタカは識別できます。
問題はハイタカ属ですが、これはまあ、正直言って難しいです。
なかなかweb上だけで説明するのは困難なんですが、また時期を見てご紹介しましょう。
それでは、岩間山でタカを見て実践してみましょう!
岩間山観察ポイントの詳しいことは 京都支部タカの渡りのページを ご覧ください。
前回の答え ハチクマ幼鳥
次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック