ジャン-アンリ・カジミール・ファーブル Jean-Henri Casimir Fabre (1823年12月22日~1915年10月11日、フランス)。
小さいころチョウチョを捕って標本を作ったり一応やってはいたけれどさりとて虫取りにのめり込むことはなかった。従ってファーブルの「昆虫記」は知ってはいたけど真面目に読破することもなかった。どうも馴染めない。知らないながらも彼は昆虫世界では植物分類学の牧野富太郎的存在なんだろうと思っているふしがある。
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ファーブルについての印象はというと、あまり良くはない。伝記に自分の研究を論文ではなく物語として残したなどと書かれていたり夢想家的一面、あるいは反進化論者、なんてことから決めつけているのかも知れない。
自分が彼らのような凄まじいまでの情熱家に成り切れない僻みなのだと自己分析を試みる。ようするに彼らに憧れているわけである。彼らの熱意に感化されて生物に興味を持ち学研の道を歩み遂げた人も多数いることだろう。
とにかく生物というのは卓上の論理で解明できるものではない、まず野外へでて森羅万象を見なければなにも始まらない、かれらの存在の偉大さは業績とともに身をもってそんな示唆を指し示していることかも知れない。
「昆虫記」刊行100年記念日仏共同企画
「ファーブルにまなぶ」
滋賀県立琵琶湖博物館企画展示室 ~8月31日(日)
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こういう仮面たちも元を正せば昆虫やそうです。
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