メジロ Z. j. japonica 繍眼児 Japanese White-eye
すばらしい快晴の土曜日朝7時半、銀閣寺の門前には観光客の姿はまだ見えない。しかし、大文字火床までの今日のコースを毎日登っている地元の方が多く、もう下山してきた人影もちらほら。
「行者の森」の釈迦如来像の前を通って谷筋に入ると、早速オオルリやキビタキのさえずりが聞こえてくる。道の脇にはムラサキケマンの花。谷奥の砂防ダムから千人塚まで、しばらくしんどい登りが続く。メジロがあちこちでにぎやかに囀っている。千人塚の手前で、センダイムシクイの「チョチョビー」が聞こえた。この季節、新緑が美しいが、鳥の姿は葉に邪魔されて見つけにくい。
千人塚でしばらくの間、梢を動く鳥の姿を探すが、見られたのはヤマガラやメジロといったごく普通の鳥ばかりだった。その代わり、地上で餌を探すシロハラがよく見えた。ヤブサメは声だけ。
ウワミズザクラ(上溝桜) Prunus grayana バラ科
再び登り始め、火床を目指す。あまり目立たないが、ウワミズザクラの花があちこちに咲いている。140段の石段を上り詰めると、まもなく火床だ。春霞で多少ぼやけていたが、火床からは京都市街が一望できた。「あれが御所で、その左奥が二条城、御所の奥には双ヶ丘」、「右手には植物園や糺の森」、「ここからは五山の火床が全部見えるよ」などと解説する声がにぎやかだ。
休憩を終わって下山開始。コゲラなどの姿を確認し、鳥合せ。残念ながら、今日はコマドリやクロツグミ、エゾムシクイの声は聞けなかった。
大文字山探鳥会(4月26日) Σ
●見聞きした鳥
トビ、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、シロハラ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、イカル、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 19種
ムラサキケマン(紫華鬘) Corydalis incisa ケシ科
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