ときおり雪が舞ったが、おしなべて雲の多い晴れの中の探鳥会となった。それはけたたましいシロハラの叫びと、イカルの多彩な声から始まった。
この時期、水のきれいな近衛池は、数羽のマガモが占拠していて、カワセミの出番を抑えているかのよう。この近くにはルリビタキ、ツグミ、シロハラ、メジロ、イカルなどで賑わい、ルリビタキはトベラの実を啄んでいた。御苑北東部ではモミの樹幹を上下するキクイタダキを発見。近くの地表で動きの鈍いトラツグミにも出会う(迎賓館南にも一羽)。小鳥の水飲み場付近に、ずいぶん美しくなったアオジ。迎賓館の北縁にジョウビタキ、東縁にアトリの群れとアオジ、南縁では、ここでは珍鳥のホオジロ5~6羽が採餌中。とは言うものの、常連の留鳥ヤマガラが地鳴きすら聴かせなかったのは不思議。
苑内の芝生・草地の鳥層にはあまり触れなかったが、いたるところでシロハラ・ツグミ・ビンズイが採餌中であった。現在数は、それぞれ100羽を遥かに超えるという。冬の始めには考えられないことで、おそらく本土南部で越冬中だった個体群が北上中に立ち寄って、ルーズな集団を形成しているのであろう。つまり、彼らの北帰行はすでに始まっているのである、と。
京都御苑探鳥会 (2月17日) T.U wrote
薫り高いロウバイの花
●見聞きした鳥
マガモ、トビ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、キクイタダキ、エナガ、シジュウカラ、メジロ。ホオジロ、カシラダカ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラ
ス、ハシブトガラス 30種
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ソングポスト掲載の「不動川・鳴子川探鳥会 3月2日(日)」の列車時刻が変っています。正しくはホームベージ探鳥会ガイドをご覧ください。