京都支部では20年あまり岩間山でタカの渡りを観察してきました。
近年は、支部員以外の多くの方にもご協力いただいて観察しています。
9月上旬から始まったタカの渡り観察は、サシバ・ハチクマが10月上旬を最後に去っても、その後ノスリ・ハイタカ属の渡りを11月上旬まで観察しました。
丸2ヶ月です。
今年は残暑厳しく、それはそれはすごい暑さでした。お彼岸以降も暑さは続き、こんな年は初めてだななどと言いながらの観察でした。
その猛暑のせいかどうかはわかりませんが、観察数がサシバは昨年の6割強ほどと非常に少なかったです。白樺峠からの徳島県鳴門に至る内陸ルートでも、滋賀県の猪子山以外は軒並み数が少なかったようです。
個体数が減ったのか気圧配置によるコースの変更かはわかりませんが、ちょっと寂しい数ではありました。
それから、大きなピークがないまま渡りが終わったのも今年の特徴でした。
画像はハイタカですが、岩間山で観察するのはかなり遅くなってからです。今年はそれが顕著で、10月中旬に初ハイタカが記録されています。
岩間山で早い時期に見られるハイタカ属は、圧倒的にツミが多いようです。
同時に、東へ渡る逆行ハイタカ(大陸で繁殖し、日本へ越冬しに来るとされています)と呼ばれるものも時を同じくして現れだしました。下のカウントに逆行ハイタカの数は含まれていませんが、順行の倍以上のハイタカが東へ向かって行きました。
サシバ 2,846、ハチクマ 564、ノスリ 1,663、ハイタカ属(オオタカ 21、ハイタカ 16、ツミ 138、ハイタカsp 29)204、ミサゴ 17、ハヤブサ 12、チゴハヤブサ 8、チョウゲンボウ 6、ハヤブサsp 1、タカsp 49 合計5,371 (カウント数は9/1~10/31)
詳しくは支部報で。