肌寒い朝だったが、日中は汗ばむ陽気になった。今年は秋の訪れが遅く、多くの夏鳥の渡りも遅れているようで、いささか心配しながら苑内を巡り始める。でも、早々に、若いオオルリに出会えて少々安堵する(しかし、見たのは数人だけ)。次はヒタキ類の雌。鳩首会談の結果、キビタキと断定。さらにムシクイ類に2ケ所で遭遇した。いずれも長い眉班は確認できたが、激しい動きで頭中央部が見えず、参加者一同やきもきするが、センダイかメボソかの同定は不能。最後はコサメビタキ。これは、あまり異論なしに決着。
●見聞きした鳥
アオサギ、トビ、キジバト、カワセミ、コゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、ムシクイSP、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジユウカラ、メジロ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 22種
<brclear=”all” />
最近うちわで望遠鏡へデジカメを押さえつけて撮るっていうのがブームでこの日 bulbulも挑戦してみました。見事にピンボケ、残念 !! (07’10/7 京都御苑内近衛池)
ジョロウグモ Nephila clavata アシナガグモ科
昆虫に注目すると、コオロギ類では、エンマ、ツヅレサセ、ミツカド、カネタタキ、クサヒバリがしきりに鳴いている。このほか、アオマツムシが午前中にも関わらず朗々と歌っていたのには驚いた。蝶では、並のツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、キチョウ、モンシロチョウ(ずいぶん小型の個体群)などで、例年見られる、渡り途中のアサギマダラの姿はなかった。昆虫ではないが、ジョロウグモの雌がむくむくと急成長中。
ツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius タテハチョウ科
草本に目をやると、多くの木々が実をつけている。イヌビワ、アラカシ、ムクノキ、エンジュ(?)はまだ熟してないが、イチョウ、スダジイ、マテバシイ、トチは熟して落果中。ただし、トチの実はすっかり拾われたた後。草花ではヤブミョウガの紫の実は美しいが、少し時期遅れ。科の異なるミズヒキとキンミズヒキが隣り合って群落を造っていた。前者は、まだ花だけのように見えたが(?)。キツネノゴマは花と、目立たない実に初めて注目。植物は、知識と自信が充分ではないので、この程度に止める。
ヤブミョウガ Pollia japonica ツユクサ科
さて待ち遠しい冬鳥だが、彼らの到来には、まだ間がありそうだ。来月以降に期待しよう。
(10月7日 京都御苑探鳥会) T.U wrote
●九条池で見つけたクモ
スズミグモ Cyrtophora moluccensis